● 墓石に刻む文字

墓石に文字を刻むようになったのは、平安時代の終わり頃といわれています。
その後、仏の種子、仏像、名号、題目などが彫られ、江戸時代にはいってから、「南無阿弥陀仏」「妙法蓮華経」「南無釈迦尼仏」などの題目を彫り、故人の戒名、法名を記すようになりました。
明治時代にはいると、家紋や個人俗名が刻まれていくようになり、仏教的な流れが次第に薄れていきます。そして昭和にはいると制約がほとんどなくなり、核家族化、少子化が進むことで、墓石に刻まれる文字も思い思いの彫刻や言葉が刻まれるようになりました。

● 富士神苑では、墓石の文字彫刻を承っています。

墓石が決まりましたら、彫刻する文字を決めますが、墓石の形(和型、洋型、和洋型)により彫られる場所が違ってきます。和型であれば、棹石に縦型になります。正面に家名や宗派にかなった文字が入ります。書体は楷書、行書、隷書などが一般的です。
洋型のお墓であれば、家名や好きな言葉、花や趣味などを彫刻します。和型よりも様々なバリエーションが多く見られます。

文字データをコンピュータに入力します 墓石の彫り込む文字をプロッタで正確にカットします
ゴムシートを墓石に貼り付け、彫り込む部分をはぎ取ります 高圧の砂吹きつけ機で剥ぎ取った部分の石材を彫り込んでいきます
彫り込んだ文字に塗料を吹き付けていきます マスキングした細かなゴムを剥ぎ取ります
 
メリハリのある文字が完成しました